HST卒業体験談 2

HSTI整体体験記


娘の清香(サヤカ)の言語に、遅れを感じ始めたのは2歳になる少し前からで
した。双子の遥香(ハルカ)は、良くお喋りするのに対して、清香は言葉数が少
なく、お喋りが少なかったのです。小児科医や心理学の先生は、「今は、何と
も判断出来ないです。家庭で絵本を読んであげたり、沢山話かけて下ださ
い。」「言葉の強制はしないほうが良いですね」とのことでした。

 当時、私達家族は、東京に在住しており、快生院の石井先生には主人も私も
お世話になっており、先生は清香のことも気にかけて、良く声をかけてもらい
ました。

 私達が沖縄渡嘉敷島に引っ越して来たのは、2年半前(平成16年12
月)。  清香は3歳で、島で3歳児検診を受け、結果は「言語発達障害」と判
断されましたが、言葉の理解は出来ているし、他の子供達と同じように遊び、
同じように行動することも出来るし、ただ、言葉が上手に出て来ないだけでし
た。

「必ず、話せるようになる。」と私には根拠の無い確信はありました。

 しかし、何をやったら良いのか・・?「絵本を読む。沢山話しかける。」
「言葉を強制しない。」これだけで良いのか・・?  「清香が話したくなれ
ば、自然に喋るようになるよ。」と言う人もいました。「話せるようになるま
で待つしかないのかなぁ〜。」そう思うと、余計に何か方法があるんじゃない
か?と思う毎日でした。

 そんなある日(平成17年11月)、石井先生が休暇で渡嘉敷島にいらし
て、その時にHSTI整体のことを聞きました。「さやちゃんなら、そんなに
長期間は掛からないはずだよ。やったほうが良いよ。」と薦めてくれて、主人
も「良いんじゃない!」と賛成し、私も整体なら気楽に行けるし、何もしない
よりやってみようと思い、石井先生から、スマイル整体の比嘉仁美先生を紹介
して頂きました。 

初診で行った時に、仁美先生から「清香、沢山話せるようになろうね!」

その言葉に、私は涙が出てしまいました。本当に話せるようになるという安心
感のような・・・そんな気がしたからです。

この日から、月に一回の通院が始まりました。離島から朝10時にライナーに
乗り渡嘉敷島を出て、16時半のライナーで帰る。そんな通院です。仁美先生
の考慮で一回の治療に2時間程度、じっくりとやって頂き、私も先生からやり
方を教わり、次回受診するまで家でもやることにしましたが、家では遊ぶこと
に夢中で集中出来なかったり、やり方が違うと手を払い除けたりするので、
じっくり出来ない日もありましたが、そういう日は清香が寝ている間に少しず
つやるようにしました。

昨年2月、仁美先生から、「3月に沖縄でHSTI整体の講習会があるけど、
西山さんも参加しない?」とお誘いがありました。

勿論、受けました。家でもちゃんとできるために・・・。

講習を受けてからは、清香の治療は仁美先生が細かいところを戻して、私は大
きいところを戻していきました。

そして5月頃からだったか・・、清香が少しずつ話し初めて、家庭の中では、
「さーやが、○○○と言った!」「今、話したのは清香?」とみんなが驚くほ
どで、喧嘩をしていてもみんながニコニコ顔になっていました。幼稚園でも、
「お友達から話しかけられ、それにちゃんと答えてますよ。」と幼稚園の先生
も言語発達の伸びに驚いていました。

 それからというもの、日に日に言葉が多くなり、会話ができるようになって
いき、この1年半の言語発達の成長は、「すごい!」の一言です。今は、舌足
らずなところはあるけれど、きちんと自分の気持ちを伝えているし、何をした
いのか言葉で伝えています。私が何より嬉しいのは清香との会話が出来ること
です。

 来年、清香は小学1年生になります。

そして、今年5月、私はHSTI整体をこの渡嘉敷島で開業することにしまし
た。この島は、整体院が無く、島の人達は本島へ行くか、我慢するかで、で
も、通うとなると時間的にも金銭的にも大変です。

「やってほしい!」と言う島の人の声があり、また、子供のことで悩んでいる
人もいます。清香がこんなに話せるようになったのはHSTI整体を受けたか
らでもあり、島の人達の声かけもあったからだと思います。そんな島の人達へ
の恩返しも含め、頑張ってみようと思います。

まだまだ、不備な点は沢山ありますが、HSTI整体「スマイル2」をよろし
くお願い致します。


                    平成19年5月1日

                          西山貴美代