長引く空咳 ずっと付き合って行くんだとあきらめていました。

喘息 百日咳 気管支炎 風邪の咳 長引く咳は苦しく体力を消耗します。その病気ではないのに空咳がずっと続き半年から1年と悩んでいらっしゃるAさんからの相談です。
「私 風邪をひいているわけでもないのに空咳が止まらないんですね~こんな咳もなおりますか?病院にも行ってお薬も飲んだけど また咳が出てきちゃってね ずっとマスク離せないんですよ」と会話の最中も咳がでます。

喘息のようなヒューヒュー音の呼吸 百日咳 気管支炎 風邪のような痰がらみの咳でもない空咳が続いているといいます。
咳が出る原因のゆがみは肋骨上部(肋骨1番~6番)肺を守っている部分にあります 肋骨上部にゆがみをつくる打撲がないかうかがいます。

打撲
〇10代 スキーで転んでストックを地面について右肩を痛め外れた。(それ以降肩が外れやすい)
〇30代 押入れに頭を強打 目から星が出るほど痛かった。
〇40代 濡れた床の上で転んで後頭部とお尻を打った。
その他 小さな打撲多数。

ありました! 肋骨上部に関係する打撲。10代にスキーで転んで肩が外れてしまうほど痛めた右肩 肋骨にもかなりの衝撃が残っているはずです。立ってもらい 頭部 肩 肋骨 腸骨 仙骨 足と身体を確認していきます。

頭部 左右の耳の高さが違います。肋骨 肋骨上部(肋骨1番~6番)右後方にゆがみ左に横ずれして 肋骨下部(肋骨7番~12番)は左後方にゆがみ ねじれをつくっています。腸骨もお尻を打った事もあり右前にゆがんでいます。

「Aさん 咳の原因分かりましたよ」

「エッ何ですか?原因って?骨で分かるんですか?」とビックリしています。

「10代の頃のスキーでの打撲がありますよね?どんな風に肩を打ちましたか?」

「スキー始めたばかりだったんだけど止まる時についてはいけない右手のストックをついてしまって転んだんです その時に肩を痛めてしまったんですよ それから肩が外れやすくなちゃってね(笑)」

「そうなんですか 右側からの衝撃が大きくて肋骨上部がこんなにゆがんでしまったんですね~咳が出るのは肋骨の圧迫で出ていると思います さっそくみていきますね。」

肋骨は指でなぞるだけでも咳がでます。肋骨の上の方と下の方でねじれが大きくて内臓をギュッっと絞ったようになっています これでは肺も思うように空気を取り込むことが出来ず 肺を圧迫して咳も出ます。
右後方と左に横ずれした肋骨5番をじんわり戻し、肋骨10番左後方も戻します。時々コンッコンッと空咳は出ますがしばらくすると落ち着き寝てしまいました。腸骨と仙骨1番を整えて終了。

「なんか楽になりました~呼吸がしやすい感じです 不思議な感覚ですね~」と少し空咳は出ますが 翌日も予約を取られ帰宅されました。翌日ご来店 私の顔をみるなり

「先生!夜中咳が出なかったんですよ!今朝も一回だけ咳き込んだけど あれから咳してませんよ。毎年ある時期が来ると咳が始まって それからずっと咳してたのは何だったの~?ってホント思いますよ あきらめていたのに体のゆがみだったなんてね~びっくり。」と空咳と不眠から開放されて嬉しそうです。

「Aさん スキーで腕も打ってますよね~肋骨だけではなく手も足もトータルで戻していけば もっともっと体が楽になりますから」
昼夜関係なく咳は出ます 不眠で食欲も落ちます。長い間 空咳に悩まされたAさんに笑顔が戻りました。


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