【椎間板ヘルニア】30年しているミシンの仕事が原因だった

3年前に整形外科で椎間板ヘルニアと診断され、色んなところに通ったが痛みが全く取れなかったという、60代女性 Mさん。
 
「痛くて、犬の散歩がきついんです、でも散歩しない訳にもいかないんです。」
 
かなり歩くのがきつそうです。

打撲歴を伺っても思いつかない様子。まず体全体を見ると完全に背中の下のあたりから体が傾いていました。

次に立った状態で骨格の歪みをチェックすると、胸椎の10番から下がかなり捻れていて、右側に横ずれしていました。腰椎も全体に捻れていて特に4番5番の歪みが大きい。
 
今度は座ってもらい歪みをチェックすると、さっきずれていた骨が正しい位置にあります。立っていた時には歪みが大きく出るのに、座ると歪みが消える...これは足に原因となる歪みがある可能性が大きいということ。
 
私は目線を下に移し、足をチェック。思った通り、足の骨格の歪みを見つけました!右足の膝関節が大きく捻れ、内側にかなり食い込み、下肢が膝を中心にくの字なっています。
 
「Mさん、右足の膝辺りが内側に食い込んでるようですが、何か心あたりないですか?」
 
「あ、そうだ、私ミシンの仕事30年位していたんだけど、ミシンの操作で右の膝の外側で機械をロックしないとスイッチが入らないんです、ずーと押さえていたからですかね?」

「間違いないですね、毎日の作業で30年続けてたんですから、でも大丈夫ですよ」
 
長年ミシンの作業工程をつづけて、右足が内側に食い込み、捻れた結果、足の歪みのバランスをとって胸椎、腰椎が大きく歪んでしまったのです。
 
さっそく施術に入ります。右足の大腿骨の捻れを取りながら食い込みをジンワリ外側に引き出だす。この調整を繰り返します。
 
一日目はそこまで、足の歪みに加え、骨盤、股関節などにも歪みがあるので、通っていただく事に。
 
「足の痛みが少し弱くなりました。痛みが犬の散歩が少し楽になります」と笑顔で帰りました。
 
その後20回ほど通って頂き、右下肢、肋骨、腰椎 骨盤などを繰り返し調整。くの字に曲がっていた足がほぼまっすぐになり胸椎、腰椎の捻れがなくなり、痛みもほとんど無くなりました。

「最近犬の散歩がすごく楽です。先生ありがとうございます!」

足の痛みが改善したMさん。最近はワンちゃんとのお散歩も楽しまれているようです。

 

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