ハードな運動をする方の腰痛を伴う股関節痛の改善例。

ハードなロックバンドでボーカリストを務めるBさん(30代男性)の腰痛を伴う股関節痛。激しいステージングで全国ツアーを重ねていくうちに身体に無理がきたようです。ロックボーカリストも身体を酷使するという点では、スポーツアスリートにも共通する部分がありますので今回の症例ブログに紹介させて頂きたいと思います。
Bさんはロックボーカリストというご職業をお持ちで、全国を飛行機やツアーバスで廻り各地のファンの方々を楽しませています。サービス精神旺盛な方ですので、やはりステージングでも身体に無理が生じる動きや長時間の移動の際にも身体にゆがみが生じてしまっているようです。

今回は、激しいライブのあとに痛み始めた腰痛と右股関節痛を訴えて来所して頂きました。ご本人はどのような動きで痛みが出てきたのか認識しておりませんでしたので、過去の打撲歴やスポーツ歴を聞いていきました。

スポーツ歴はバスケットボールです。中学生の頃から熱心にされていたようで、右足首の捻挫は数え切れないくらいに経験しています。
そして事故歴として中学生の頃に車にひかれてしまい、5メートルほど飛ばされてしまうような大きな事故にあっています。左大腿骨の骨折を経験しています。骨は手術により綺麗にくっついたということでした。

こうして、打撲歴や事故歴をおたずねしているうちにBさんが思い出してくれました。
「先生、ライブの最中に高くジャンプして着地した瞬間に痛みが出たんです。そうだ、あのジャンプだ」。ライブの最中は、興奮しているので痛みを感じてはいたもののその瞬間には今ほどの痛みは感じなかったそうです。

「なるほど、みえてきましたね」

「また来月からツアーに出るんでマジお願いします」とおっしゃるので私の気持ちにより火がついていきました。


腰を起点に前屈、後屈、左右横に曲げて頂いたり、左右にひねりをくわえて頂いたりしながら痛みのでる部分を確認していったところ腰の痛い部分は腰椎の5番でした。そして、右の大腿骨の大転子が後方変異し大腿骨頭が前方へ変異しています。このゆがみにより股関節はかなりコキコキと音がします。これらをふまえて施術に入っていきました。

うつぶせに寝て頂いて右の大腿骨頭の右側前方変異をHSTI3号機でセット。右側大転子の右側上方後方変異をHSTI1号機でセット。そして左側大転子の前方変異にHSTI3号機をセットと左大腿骨頭の後方変異にHSTI1号機でセットしました。それに加えて仙骨5番の右側上方後方変異にHSTI1号機でセットという複合的な施術を致しました。


「気持ちいいです、やっぱり身体を手入れしないとダメなんですね~」と言葉を残して眠りに入っていかれました。

15分ほど経過し身体全体に揺らしを加え立って頂いて、腰の痛みと股関節痛を確認をして頂きました。その時点で股関節の痛みがなくなり「すげぇ~、でもまだ腰を後ろに曲げると少し痛いです。でも関節の音が消えてますね」とのことでした。

次に腰椎5番の上方後方変異を小さなHSTI3号機でセット。そしてまだゆがみの残っている右側の大転子にもHSTI3号機でセット。
そしてバスケットボールで何度も痛めた捻挫のある足首をGマスターテクニックにより施術致しました。この捻挫による足首のゆがみが、Bさんが立った状態での身体全体に大きなゆがみをもたらすと判断したからです。

これも15分ほど経過した後に、腰の痛みを確認したところ痛みは消えました。これで主訴の腰痛と股関節痛はクリアです。Bさんも「よかったぁ、来月からのツアーに出る前にもう一回来ていいですか?身体全体をメンテナンスしたいんですよ」とおっしゃるので、「次回は骨折した大腿骨の部分や肋骨の大きなゆがみを調整させてください。そうすると足首のゆがみの再発も防げるので、腰痛の再発までケアできるはずです」とお伝えして施術を終了致しました。

今回はこれだけの施術で痛みがなくなりましたが、Bさんの幼い頃の左大腿骨骨折は身体全体のバランスを大きくゆがめてしまっているので調整をもう少し続けることはいい判断だと思います。この先のツアーが大成功することを心から願っております。今回も本ブログを読んで頂きありがとうございました。








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