股関節痛 痛みがひどくなり引きずるまでに

最近 股関節痛の方が来店されます 多くは女性ですが 病院へ行ってレントゲンを撮っても異常は見られないと言われ湿布 痛み止めをもらい我慢しているという話をよく聞きます。今回は気になるほどではなかった痛みが足を引きずるほど歩行難になってしまったHさんの症例です。
紹介で来店された股関節痛に悩むHさん 60代女性
1ヶ月前から左股関節が痛くなり最近は右側も痛み出しているとのこと 車で1時間半もかけて来店してくださいました。

「最初は左側だけ少し痛かったんだけど かばっているうちに右側まで痛くなって もう痛くて足を引きずって歩くようになったのでお友達がみかねて薦めてくれたんですよ どうして痛くなったのか分からないんですけど...」

お話を伺いながら過去の事故 打撲 怪我などを書いていただきました。

〇40歳  自動車事故 進行中左側から車が追突 車が廃車になるほどの衝撃 むち打ちになり病院へレントゲンでは異常なし
〇仕事をしてから何度かぎっくり腰になった(10回以上あるかもしれない)
〇42歳  頚椎ヘルニアで入院 治療するが痛み止めだけで何も処置することがないので3日で退院する。

早速 身体を拝見すると側頭骨左上がり 肩左上がり 腰左上がりと左側全体が上がっています。股関節の痛みで腰も重い感じがあり 朝起きる時には両手 両腕のしびれも感じる事もあり しばらくすると無くなってしまうそうですが、左側のゆがみは40歳の頃の自動車事故による左側からの衝撃が考えられます。

痛みの強い左股関節は骨盤が左後方にゆがみ 股関節は左前方にゆがみバランスをくずしています。バランスをくずすには他にも何か原因があるはずです。 「Hさん 股関節が左前にゆがんでいるんですが、痛くなる以前にお尻とか左足を打ったとかありませんでしたか?」

「んとね~考えられるのが一つあるんだけど、自宅の外階段に高さ1メートル位のタンスが置いてあって その狭い所を通る時に左足を先に下ろして腰をひねるようにいつも降りているんですよ 思い出せばあの頃から痛みが出始めたのかもしれないですね」

「階段にタンスですか危ないですねー 身体をひねりながら降りる姿勢が毎日であれば骨盤と股関節に負担がくる可能性はありますよね。真似してみても身体のねじれをつくるのがわかりますからね 原因はこれかも」

うつ伏せで施術に入ります。骨盤の右前方変異をHSTI3号機で戻し股関節 骨頭右前方変異をタオルを丸め押し戻します 仙骨3番の右後方をHSTI1号機で 横ずれをHSTI2号機で戻し20分後 セットを外し股関節の痛みを確認します。 「まだ痛みありますか?」

「ううん ないです。」

ゆらし後フロアーを少し歩いていただくと さっきまで痛かった左股関節の痛みがとれ引きずらずに歩いています。本人も股関節を気にしながら歩いていますが痛みは感じないようです。

「あれー私 足痛くて引きずっていたよね~今大丈夫 普通に歩ける~」

痛かった股関節をピンポイントで調整し痛みがとれたのは Hさんが痛みの原因となる情報を教えてくれたからです。階段を下りるのに毎回身体をひねり その積み重ねが骨盤と股関節をゆがめ 足をひきずるまでに悪化させてしまったんですね。
最後に肋骨3番右後方変異と左ふともものねじれ膝下のゆがみをGマスターテクニックで調整。

「一ヶ月痛かったのにウソみたいに骨って戻るんですね~不思議~時間かけて来て良かったです 階段のタンスは即撤去しますよ。」と1時間ちょっとの時間で股関節痛から開放され笑顔で帰られました。

今回のケースのように 過去の怪我 事故など身体のゆがみはありますが、日常生活の中でも身体にゆがみをつくってしまうことがあります。 ソファーでウトウト寝てしまったとか、テレビの位置が斜め前で身体をゆがめて見ることが多いなど少なくありません。
心当たりのある方はやめてくださいね。


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