背中が痛くて眠れない

「背中のあちこちが痛くて、夜も眠れない」そう話されるAさん。仰向けになるのも背中に鈍い痛みがあり、熟睡が出来ず、体中が重だるい症状があります
不眠のせいか、顔色も悪く、表情も冴えません。
「昔はこんなんじゃなかったのに。いつからか、身体のいろんな所が痛くなるので、どこが痛いのか自分でも分からなくなってしまいます。」
 
 
コアに初めて来店された時、ゆがみをチェックする際に、身体を触る時も、少し触れるだけでも、痛みを感じる部分がありました。 Aさんの打撲歴、事故歴を伺うと、追突事故や、小さいころに転んで、頭を強く打ったことがあります。事故の影響と頭部を強打した打撲歴から、頭がい骨の調整からスタートしました。

肩甲骨のまわりや、肋骨も下の辺りでゆがみが大きく、その都度、痛みのある所を確認しながら、痛みのある箇所の反対側から調整していきました。
 
 
「いつもね~, 何かやるにしても身体がついていかなくて~。」
 
 
自分の身体が思うように動かないことがストレスになっていらっしゃるAさんは、とてもしんどそうです。 調整をした後は、だいぶ身体もスッキリして帰られるのですが、何度調整を繰り返しても、次に来店される時は、また背中も痛みが戻ってしまいます。
 
 
 Aさんも調整してもらって、何日かは調子がいいんですけどね~。しばらくすると、背中が痛くなりますね~。」と苦笑いです。
 
 
どうにかして、この背中の痛みをとって差し上げたい。調整にも熱が入ります。身体をチェックしながらもう一度、打撲歴を確認していきます。
 
 
 「Aさん、背中のここらへん打ったことありますか?」
 
 
よく痛みを訴える背中の部分をさすりながら訪ねてみました。
 
 
いいえ。打った覚えはないんですけどね~・・・ん~・・・」
 
少し間があり
 
 
「あ~!思い出した!背中じゃないけど、ここを手すりに強く打って肋骨にヒビが入ったんだ。でもだいぶ小さい時ですよ?」
 
 
 幼少の頃の打撲を思い出してくれました。打ったところが、肋骨の前側。ちょうど脇腹の辺り、肋骨の7〜10番目の辺りをさすって教えてくれました。 打ったと思われる肋骨をゆっくり確認していきます。肋骨の形が左右を比べると、右側が外側に開いて、角張っているような変形が確認できました。
 
 
手すりの棒に、肋骨を下から強く強打しているので、背中にブロックを当てながら、角張ったように変形した肋骨10番を伸ばしていくように調整していきました。

肋骨の10番、9番の辺り(肋骨下部)は肝臓や副腎のまわりを取り囲んでいる骨格に位置します。中でも副腎は心身のストレスに抵抗するホルモンを分泌しているとも言われています。この部分がゆがむ事で、痛みの症状が現れやすくなってしまいます。

肋骨9、10番に関係する頭がい骨でも、後頭下部のあたりで前後のゆがみが大きくでていました。
頭がい骨、仙骨の調整を集中して進めていきました。 調整を初めて4ヶ月後、身体に変化が出てきました。
 
 
 「最近朝が起きやすくなってますよ~。背中の痛みもだいぶ取れてきたし、前より身体が軽いです。ありがとうございます。」
 
 
嬉しいお言葉をいただきました。 痛みがなかなか取れない時も、信じて一緒になって頑張ってきてくれたAさんのお陰です。Aさんに感謝でいっぱいです。
 
 

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