顎関節症の方 噛み合わせ気になるが、原因は野球部時代の鉄拳制裁?

奥様とご一緒にこられるAさん40代(男性)。美容関係のお仕事をされているので、お客様のお顔のゆがみやあごの噛み合わせ(顎関節症など)には人一倍注意をされているようですが、ご自分の顎関節症の噛み合わせはずっと我慢していたそうです。さぁ、Aさんのゆがみを戻していった流れを紹介致しましょう。
美容業界、エステなどのお仕事でご活躍されておられるAさんですが、学生時代からあごのずれや、噛み合わせの不具合によるコキコキとした音が気になっていたそうです。今回、奥様の施術も兼ねてHSTI骨格調整所 月の庭に来所頂きました。

Aさんはとても明るい方です。打撲歴やケガをした経験のお話の際に自らのスポーツ歴を詳しく話して頂きました。中学、高校時代を野球部でお過ごしになったそうでして、かなりハードな練習の日々だったそうです。とくに当時はまだ体罰がまかりとおった時代ですから、厳しい練習に加え、顔を殴られたり、バットでお尻を殴られたりとかなりの打撲歴が確認できました。

腰にも痛みがあるということで、顎関節の痛みを改善させることを念頭に置いた上で、お体全体のゆがみも整えていくという方針をお伝えしながら、質問を続けていきました。

野球のプレー中に、ベースにむかって滑り込んでいった際に、スパイクで左足親指を踏まれ、爪がはがれるほどのケガもあります。

野球の練習で下半身をぶつけた記憶よりも、監督さんに顔を殴られた記憶の方が圧倒的に多いというお話から頭部のゆがみ、顎関節のゆがみ、特に頭部は側頭骨と顔面をみていきました。そこでAさんが思い出してくれました。

「そうだ、監督は左利きだった、だから右の頬を殴られることが多かったんだね、ケツバットも左打ちだからこう来たもんなぁ」とのつぶやき。痛い青春の思い出を懐かしむように明るい笑顔で話してくださるAさん。このような監督と選手の絆もいいもんだなぁと思いながらも、打撲が多すぎてやはり、体罰は控えて欲しいなと思いながら施術に入っていきました。

顎関節症の方を施術する時にもそうですが、体幹を整えるにもとても重要な基礎テクニックである側頭骨の調整から始めていきました。

右側の側頭骨の後方変異により、側頭骨にぶらさがるように存在する顎関節まで影響を受けてゆがみがうまれているのです。その結果、歯の噛み合わせにずれが障じ、口をあけるとカクカク音がするということになっているようです。

側頭骨の施術のあとに、骨盤矯正(骨盤調整といった方が適切かもしれません)をふくめた仙骨の調整をしていきました。この理由はAさんの証言から 左足親指の爪が剥がれてしまうほうどのケガ、その衝撃は計り知れず、左足親指に関連する仙骨の施術は必須と考えたからです。結果として仙骨すぐ上の腰椎に痛みがあらわれていたことが、論より証拠だとわかります。

このような流れで、翌日も施術を展開していきましたら、

「すごい!目の高さが変わった、昨日施術してもらったあとから、顎のゆるみが引き締まった感じがして、めっちゃい感じですよ。カウカクいわんようになってますよ、いや〜、おもしろいなぁ、目の高さが変わるのは驚いたわ」。

やはり美容関係の方ですから、お顔のゆがみには敏感に反応して頂けます。

最後に腰痛の有無をきいたところ、訴えのあった部分は痛みが改善していました。

従ってAさんを悩ませていた原因はやはり、顔面部、側頭部の体罰、けつバットによる打撲だと結論を出すことができました。このようにご一緒に記憶をたどっていくことになりますが、すべてはお客様の痛みや症状を少しでも速く改善させるための作業ですので、ぜひお付き合いくださいませ。

9月11日にオープンしましたHSTI骨格調整所 月の庭もやっと症例ブログを書けるようになってきました。
チームHSTIのメンバーとしてこれからもブログライティングしていきますので、よろしくお願い致します。


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