五十肩「1年以上あちこち通ってなんとも変わらなかったんですから、 先生に早くやってもらえばよかったですよ」

川越市在住のWさん(50代女性の方)の「五十肩」の改善例をご紹介いたします。 Wさんは「自転車で転倒し、左肩を強打」して以来、 左肩が上がらなくなってしまい、1年以上、 色々な整形外科や接骨院などに通われてたのですが、 改善の兆しが見えず、 HSTI骨格調整を受けてくださることを決心し、ご来所してくださいました。

 さっそく身体全体の骨格バランスを診させていただくと、 やはり強打した左肩は、肩甲骨、鎖骨を中心にギューッと縮んだような状態で、 胸椎1~5番も左側がへこんだように歪みをつくっていて その反動で、うつ伏せになると、 右肩、特に右側の肩甲骨が盛り上がった状態になっておりました。

幸いにも、頭部を始め、他の箇所の骨格の歪みが少ない方でしたので、 私は肩、肩甲骨周辺に調整箇所の焦点を絞り、調整を開始いたしました。 最初に調整すべきは、 主に右側の肩甲骨と鎖骨、 それからやはり右側の1番と5番胸椎、5番の肋骨だったのですが、 左肩が上がらないのに、 「どうして右側の施術なのだろう」 という不安をWさんが抱かないために、 ある説明をしました。

 「Wさん、最初に右側の肩甲骨から調整を開始いたしますが、 まず、肩甲骨と鎖骨というのは、 人間が直立するためにバランスをとる重要な箇所なのですけど、 ちょっとこのペンをシーソーだと思ってください」 と、私はペンを取り出しました。 Wさんは興味深く聴いてくださいます。

「Wさんは左肩を強打したので、このシーソーの左側はガクンと下がっています。 この下がってしまった左側のシーソーの下に、Wさんの左腕が下敷きになってしまっていると イメージできますか?」」 Wさん「あーはい...なんとなくですけど...」 「この左側のシーソーに潰されている左腕は思うように動かないですよね

そしてこの左腕を開放させるために...、 こちらの上がってしまった右側のシーソーをグググっとさげると、 必然的に左側は上がってきて、潰されていた左腕は事由に動くことができますよね」 と、私はペンのシーソーの右側を押します。

Wさん「はい、わかります。」 「Wさんも、右側の肩が盛り上がってしまってる状態なのですが、 そこを調整して押し戻してあげれば、自然に左側は開放されていきます。 腕が上がらなくて、痛みがあるのは左側なので、 もちろん左側の細かい調整も行いますが、 最初は主に【右側から】重点をおいて調整を開始いたしますので、不思議に思わないでくださいね」 Wさん「はい、よろしくお願いします。」

こうしたやりとりを、最初の施術を開始する前に 「骨格調整とはどういうものか」というのも含めて 丁寧に説明させていただきました。 HSTIでは、原因箇所に焦点を当てると共に、 お客さまの「コンセンサスを得る」という大切なコンセプトがあります。 コンセンサスというのは、直訳すると(合意)(意見の一致)という意味ですが、 私はこのコンセンサスを(共感)と捉えています。

HSTIは闇雲な根拠のない施術ではなく、 確かな理由の元施術を行っていきます。 また、それをお客様に「共感」していただくことで、 安心と信頼を得ると共に、 不思議とこの「共感」をお互いにしている状態ですと、 骨格が安定しやすかったり、 調整の進行がスムーズだったりするのです。

Wさんは一ヶ月に2回ほどのペースで施術を進めて参りましたが、 最初にコンセンサスを共有していたので、 私を信頼して、4ヶ月という長い期間通ってくださいました。 また、調整をすすめるうちに、 Wさんの感度はどんどん優れてきて、 最初は、「こっちに動かすと気持ちいいですか?」という質問に、

「う~んよくわかんないです」とおっしゃってましたが、 日を追って調整がどんどん進むと、 「あーこっちが気持ちいいです、こっちに動かして欲しいです」と 私に施術箇所を導いてくださるようになりました。 これも私との「共感」がどんどん強まっていった証拠なのです。

 4ヶ月間、 肩甲骨、鎖骨、頚椎4,7番、胸椎1~5番を中心に、 丁寧に調整をすすめていたところ、 ある日来所されたWさんから、 「先生上がったよーーー!!」と 両手で大きなバンザイをいただきました。 無事五十肩がなおった瞬間でした。 Wさん「一生上がらないと思ってたのに、うれしいー」 「Wさん4ヶ月もかかってしまってすみません。

でも信じて通ってくださって本当にありがとうございます」 Wさん「うーうん、1年以上あちこち通ってなんとも変わらなかったんですから、 先生に早くやってもらえばよかったですよ」 と言っていただき、私も本当に嬉しい瞬間でした。 今回「コンセンサス」のお話もさせていただきましたが、 HSTI骨格調整は、施術者とお客様が「共感」しあうことによって、 「二人三脚のようになおす」という、少し不思議な特性があります。

大切なのはお客様との「信頼」と「共感」なのだと、 改めて感じさせられた、今回の改善例のご報告でした。




トータルボディケアサロンMana 高橋あきのり

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